


昭和40年正月 鳥居松の吾妻屋の前にて 一番右が 小三の僕です。
僕が初めて撮ってもらったカラー写真です。
35年経つと こんなに変色してしまいました。
当時カラープリント代は80円だったと思う。〔高かった〕
一番後ろに写っているのは
ニ学年上の てっちゃんこと 笹田哲男君です。
住んでいた所が小学校区の境のため
僕は鳥居松小学校へ てっちゃんは八幡小学校へ通学していた。
学校は違っても
小学校三、四年の頃 よく遊んでくれたこと
今でも忘れない。
僕の頭には 一つ大きいハゲがある。
てっちゃんと一緒に遊んでいた時
ブリキの看板に頭をぶつけて切ってしまった痕だ。
その時 僕の頭から額にかけて血が流れた。
心配した てっちゃんは
僕を おんぶしながら
一生懸命 走って
家まで送ってくれた。
おしんめと呼ばれた公園で
てっちゃんの同級生に 僕のポケットの中へ
火のついた2B弾〔爆竹〕を
入れられたことがあった。
おろおろしている
僕のポケットから 素早く 2B弾を取り出して
地面で爆発させてくれたのは てっちゃんだった。
あの時は怖かった。
そのあと てっちゃんは その相手にかなりの剣幕で
怒って 注意していた。
秀才でユーモアもあり スポーツ万能。
プラモデル作りも 巧みであった。
弱いものいじめは 絶対にしなかった正義漢。
僕も こういう上級生になりたいと思った。
子供の頃の 戦友と言うより
上官だった てっちゃんの写真は
色褪せた この写真一枚しか残っていない。
てっちゃんに遊んでもらい 教えられたことは
今でも 決して変色せず
僕の
心の中で輝いています。
それでは またな。